鹿児島市にあるジュエリー専門店「BIJOUPICO（ビジュピコ）鹿児島店」（鹿児島市中町）で10月20日より、1億5千万円相当の「純金製バイオリン」（ストラディバリウスモデル）が展示される。

表面に楽器があしらわれた「ウィーン金貨ハーモニー」

　オーストリア造幣局が発行している「ウィーン金貨ハーモニー」の国内総代理店である田中貴金属工業（東京都千代田区）が、金貨の表面にあしらわれている楽器の一つであるバイオリンをモチーフに製作したもので、重さは約14キロ。

　ヤマハの協力の下「YVN500Sストラディバリウスタイプ」を原型に、金工芸の職人が厚さ4ミリの純金の板を丹念に叩きながら成形し、何段階にも及ぶ磨きなどの工程を経てバイオリンのボディーの緩やかなカーブを再現。ネック部分の細かいエッジ、ボディー内部の魂柱（こんちゅう）と呼ばれるパーツまで忠実に仕上げたという。

　同社広報・広告部の加藤理恵さんによると「厚さ4ミリの金属をたたいて手作業で成形するだけでもかなり大変だったようで、何度も作り直しようやく完成した」そうで、加藤さんは「純金ならではの輝きと、名器と名高いストラディバリウスモデルの形の美しさを、金はこのようにいろいろな形に加工できるということも含め、多くの方に見て、知っていただきたい」と話す。

　営業時間は11時～20時。観覧無料。今月22日まで。