鹿児島市のキャパルボビル(鹿児島市東千石町)で12月17日、「あしながサンタ クリスマスコンサート」が開かれ、児童養護施設「仁風学園」と「三州原学園」で暮らす子どもたちへクリスマスプレゼントが寄贈された。
同イベントは、年に2回のコンサートなど音楽を通し、児童養護施設で暮らす子どもたちへの支援を行っている「あしなが音楽隊」が主催するもので、今年で10回目。
コンサート当日はライブハウスを2会場使用し、鹿児島県内で活動するアマチュアバンドや、ご当地アイドルユニットなど、総勢15組が出演。200人を超える来場者が演奏を楽しんだ。
25日に三州原学園で行われた寄贈式には、あしなが音楽隊のメンバーら13人が参加。児童らと共にクリスマスソングを歌い、コンサートの収益で購入したおもちゃや本、ランドセル、寄付金などを手渡した。
同音楽隊代表の前原由美さんによると、鹿児島県内には14の児童養護施設があり、多くの子どもたちがさまざまな理由で親と一緒に暮らすことができず、共同生活を送っているという。
前原さんは「きっかけは、施設で育った知人と一緒に施設を訪問したこと。そういった施設があることは知ってはいたが、初めて訪問したときは思わず涙が出た。何か自分にできることで支援したい、と思った」と話す。「子どもたちが笑顔でいられる時間が少しでも増えるよう、これからも支援し続けたい」とも。