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鹿児島×ぐるなび「西郷丼フェア」 かき揚げ丼で「天ぷら新橋」も参加

「天ぷら新橋」で提供される「西郷丼」

「天ぷら新橋」で提供される「西郷丼」

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 鹿児島県とグルメ情報サイトを運営する「ぐるなび」(東京都千代田区)のコラボレーションによるフェア「西郷丼(せごどん)を食べて鹿児島をめぐろう!」が現在、開催されている。

揚げ場に立つ上原由美さん

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 明治維新150周年を記念したプロジェクト「かごしま明治維新博」の一環として行う同フェア。「西郷丼」を名乗れる基準は「県産食材を使用した丼であること」とシンプルなもの。呼び掛けに応じた県内107の飲食店は、「西郷の名に恥じないオリジナル丼を食べてもらおう」と力が入る。

 今回の企画に賛同した「天ぷら新橋」(鹿児島市下荒田、TEL 050-3477-7742)は「野菜入りかき揚げ丼」(1,200円)を「西郷丼」として提供する。通常メニューのタカエビや貝柱が入ったかき揚げ丼に野菜を加えてアレンジした同メニューは、体調を気にしていた常連客への裏メニューに着想を得たという。使っている食材はもちろん県産品。ご飯の上に載せた直径約20センチ、厚さ約3センチのかき揚げが特徴。

 参加した飲食店の中では老舗となる同店。1974(昭和49)年に両親が開業した店を、現在は次女の上原由美さんが引き継いでいる。きっかけは父親の病気だった。それまで勤めていた事務の仕事を退職し、20年ほど前からは店を手伝うようになっていたという。14年前に父が他界してからは本格的に揚げ場にも立ち、配膳を受け持つ母の松崎初美さんと2人で経営を続けてきたが、組合には加入していなかったので横のつながりなども持っていなかった。「伝統の味が大事だということは理解しつつも、どこかで変化を求めているような気持ちもあった」という上原さん。「機会があればイベントなどに参加してみたい」と思っていたところ今回の話が舞い込んだ。

 上原さんは「父が亡くなって店じまいしたと思っていた方も多いと思うが、今回のフェア参加で営業していることを知ったお客さまが20年ぶりに来てくださったのはうれしかった。これからも父が作った伝統の味を継承しつつ新しいことに取り組んでいきたい。来店したことのない方もぜひ足を運んでいただければ」と呼び掛ける。

 同フェアではSNSと連動した取り組みも4月1日から実施。「ぐるなび」公式ツイッターかインスタグラムのアカウントをフォローし、ハッシュタグ(#うんまか西郷丼 #「店名」)の2つを付けて「西郷丼」の写真を投稿すると抽選で賞品が当たる。

 「天ぷら新橋」の営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=17時30分~22時。水曜定休。フェアは5月31日まで。

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