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鹿児島大学生による海外派遣プロジェクト 世界で活躍できる人材を育成

「薩摩スチューデント派遣プロジェクト」についてプレゼンしている様子

「薩摩スチューデント派遣プロジェクト」についてプレゼンしている様子

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 鹿児島大学の学生らが設立したNPO法人「GROAD(グロード)」が、鹿児島から世界で活躍できる人材を育成するため「薩摩スチューデント派遣プロジェクト」を発足し、渡航支援のためのクラウドファンディングを実施している。

昨年海外で行ったPR活動の様子

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 1865年に国禁を犯してイギリスへと旅立ち、明治時代に鹿児島だけでなく日本全土に新しい文明をもたらした19人の若き薩摩藩士。その歴史を基に、現代版「薩摩スチューデント」として「鹿児島の情報発信と未来をつくっていく人材」を育成するため、明治維新150年の節目に19人の学生を海外へ派遣する同プロジェクトを立ち上げた。鹿児島県産品を海外へ持って現地で市場調査や商品のPR活動を行い、商品の海外進出と世界で活躍できる人材の育成を目的とする。

 今回、池田製茶(鹿児島市南栄町)や小正醸醸造(鹿児島市卸本町)、坂元醸造(鹿児島市上之園町)など現在5社の企業が商品提供に協力。お茶・焼酎・黒酢・ジャムなどの県産品を、マレーシアやシンガポールなど7カ国で1カ月間PRする予定。

 同法人は新たな文化を日本にもたらすことのできる人材の育成を支援することを目標に、2016年11月21日に設立された。これまで下堂園(鹿児島市卸本町)と石元淳平醸造(出水郡長島町諸浦)の企業協力の下、タイ・ベトナム・ドイツへ学生を派遣し、現地調査を行いながらと県産品の「お茶」と「みそ」のPR活動を行った。この活動を通して、海外から購入したいという問い合わせもあったという。参加した学生たちは「働くことについて考えるきっかけになった」「鹿児島にはこんな素晴らしい企業があるのだということに気付いた」など鹿児島や海外で働くきっかけづくりにもなったと話す。

 同法人、代表理事の鈴木涼良(すずきすずら)さんは「私自身、去年タイで1カ月間お茶のPR活動を行い、海外で挑戦していくことで新たに鹿児島の発見や良さに気付くことができた。自分自身で目標や計画・実行など全てを行っていかなくてはいけないので、大変ではあるが、この活動を通して鹿児島の未来を作っていく素晴らしい人材が出てくれればうれしい。多くの学生に挑戦してほしいので、皆さまのご協力をお願いしたい」と話す。

 クラウドファンディングは6月24日まで実施。問い合わせは同法人ホームページまで。ページまで。

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