江戸時代から続く鹿児島の夏を彩る「おぎおんさぁ」の一番みこしの担ぎ手募集が4月10日、始まった。運営は鹿児島青年会議所郷土づくり委員会。
「おぎおんさぁ」の呼び名は「鹿児島祇園祭」が鹿児島弁でなまっていき、市民からいつの日からか「おぎおんさぁ」と言われるようになり現在に至る。悪疫退散、商売繁昌、無病息災を祈願し鹿児島市の天文館を中心総勢3000人の行列がにり歩く。開催日は7月20日・21日。
「ソイヤ」の掛け声とともに練り歩く「大人みこし」は全10基。個性もさまざまなみこしとなっている。神聖なみこしを担ぐ姿であるさらし姿も夏の風物詩となっている。
一番みこしは、八坂神社(鹿児島市清水町)のご神体を預かり、大人みこしの先頭を練り歩く。みこしの重さは1トンあり毎年100人を超える男性が一番みこしを担ぎ、小さな子どもの健やかな成長と健康を祈願する「稚児上げ」では毎年行列ができるほど。
一番みこし36代頭の渡邉卓真さんは「現在、少子化などの影響で担ぎ手の数も減ってきている。我々は先代の熱い思いや教えを継承し、次世代につないでいけなければ。見に来る観客の皆さんに一番みこしはかっこいいと思っていただけるようなみこしを上げ、行脚するためにも多くの方の参加が必要」と参加を呼び掛ける。
参加対象は18歳以上の男性。金髪や入れ墨がある人は不可。申し込みは、鹿児島青年会議所のホームページや申し込みフォームで受け付ける。