鹿児島の老舗酒造「若松酒造」(いちき串木野市)が今年で創業300年を迎えるのを記念して、8月からホームページで「若松検定」を行っている。
同社は1719(享保4)年、「湊の酒屋」の屋号で若松弥右衛門が創業し、参勤交代の第一宿場町で、「人々の日々の疲れを癒やす酒」として日常生活に溶け込み親しまれてきた。江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と引き継がれ今年で300年目を迎えた。
広報宣伝課の平石智也さんは「新時代『令和』が始まる年に創業300周年を迎えられたのも、消費者や地域の人の支えがあってのこと。感謝している。これからも高品質商品の安心安定の提供、新商品開発による価値の創造、現場に即した商談力を通じて喜んでもらえる商品を提供していきたい」と話す。
検定問題は7問で、正解すると抽選で30人に、昭和初期当時のラベルデザイン復刻版として芋焼酎長期甕(かめ)貯蔵「わか松 復刻版」が当たる。甕熟成で13年貯蔵された焼酎で、「甕熟成特有の重厚感とさつまいもの香りが調和し印象的な甘みがあるのが特徴」という。
「鹿児島県には114もの本格焼酎蔵がある。その中の一つ、鹿児島最古の焼酎蔵『若松酒造』の魅力に触れてもらえれば」と平石さん。検定は12月31日まで。