「ベルハウジング霧島店 GALLERY」(鹿児島霧島市)で12月5日より、陶芸家・松元利重さんの個展「暮らしをデザインする器」が行われる。
「器は暮らしに欠かせないものでありながら、普段の生活に彩りや潤いを与えてくれる。器があることで、暮らしが豊かになることを多くの人に知ってほしい」と松元さん。
鹿屋市内で窯元「利重窯」を営む松元さんは、個展や展示会に数多く出展している。近年の作品のベースカラーとなっているのは青や緑で、作品名には「ラピスラズリ」「マットグリーン」など色の名前が付いたものが多い。「土物の陶器では珍しいこれらの色は(器の表面を覆う)釉薬(ゆうやく)が安定しにくく、思ったような色を出すのが難しい」と話す。「その美しい色に魅せられ、その色に合う、きめ細かな土を使い、理想の色を追い求めている」とも。
同展では、キッチンを再現した空間に器を展示するスペースを設け、「器が置かれることで日常に潤いが生まれることを、実際に見て感じることができるようにする」という。「器がどのようにキッチンに味付けできるかも見どころの一つ」で、気に入った器を購入することもできる。
松元さんは「器は日々進化していく。全国で生まれる『今』の器を確認しながら、生み出したものを見てもらえれば」と来場を呼び掛ける。
営業時間は10時~19時。水曜定休。12月22日まで。今月13日には「手仕事の空間」をテーマに、松元さんによるギャラリートーク(14時~16時、参加無料)も予定する。