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鹿児島の愛竹家・橋口博幸さんが霧島で初個展 竹でつながる縁テーマに

橋口博幸さんと会場の様子

橋口博幸さんと会場の様子

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 鹿児島出身の竹文化研究家・橋口博幸さんが3月6日より、「ベルハウジング霧島店 GALLERY」(霧島市)で「竹の えん」展を開いている。

橋口博幸さんのインスタレーション作品

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 「愛竹家」として活動する橋口さんは鹿児島市生まれ。武蔵野美術大学勤務時代に竹を加工して構造物や家具、日用品などを試作する「EDS 竹デザイン・プロジェクト」に携わったことがきっかけで「竹に出会った」。以来、竹の文化を対象とした研究・制作を行い、竹を使ったオブジェや遊具制作をはじめ、「竹明かり」の演出を全国のイベントや慰霊祭などで手伝ったり、竹炭や竹の建材など竹に関連した事業に協力したりするなど、鹿児島を拠点にフリーランスとして活動している。個展は今回が初めて。

 個展名「竹の えん」には、「竹を通じてこれまで出会った人々や場所との縁を紹介したい」という思いと、竹で作られたリースの縁を掛けているという。会場では、孟宗竹(もうそうだけ)3本・真竹16本を使ったインスタレーション作品を展示。格子戸を装飾した作品2点、竹で編んだ作品1点、竹と木の根を使った作品など、竹を使って同ギャラリースペースを装飾している。

 橋口さんが「竹の えん」をテーマに書いたエッセー集や、今まで関わってきた土地や人々の写真も展示する。「アート活動をする人は皆そうであるように、完全にオリジナルなものはなく、誰かの作品を参考にしている。自分もいろいろな人から頂いた縁で作品を作っていることを伝えたい」とも。

「竹から生まれる形が多様であるように、その関わり方もさまざま。竹という一つのコンテンツで人生がこんなに豊かになる、その多様さが伝われば」と期待を込める。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。3月28日まで。今月14日には橋口さんによるギャラリートーク(14時~16時、参加無料)も予定する。

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