鹿児島・姶良の「ニッカウヰスキーさつま司蒸溜蔵」(姶良市加治木町)が8月24日、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で里芋焼酎の応援購入プロジェクトを始め、同日に目標金額50万円を達成した。
1936(昭和11)年に姶伊(あいい)酒造として創業した同焼酎蔵。現在は「ニッカウヰスキーさつま司蒸溜蔵」として、伝統製法に洋酒づくりの技術やブレンド法を生かした焼酎造りを行っている。今回販売する里芋焼酎「新風(しんぷう)」は同社が初めて里芋を原料に製造した焼酎で、食べられるにもかかわらず「大きくて流通しづらく、固くて加工が難しい」ことから捨てざるをえない里芋の親芋を使っている。「大切に育てた里芋をどうにか有効活用したい」という地元生産者の思いを受けて同社が製造を決め、同サイトでの限定製造プロジェクトとなった。
「(新風は)独特の香ばしさに加え、やわらかな甘みとすっきりした後味が特長」と同焼酎蔵・工場長の井上博彦さん。ジャガイモのようなほっこりとした温かみのあるコクと自然な甘み」があり、「炭酸割りはポテトチップスとの相性がいい」とも。
プロジェクト開始後、11時間で目標額を達成した。井上さんは「予想以上に多くの皆さまから支援を頂き、スタート初日に目標金額を達成できた。応援や期待のコメントもたくさん頂き、このプロジェクトをやって良かったとメンバー全員でうれしく思っている。期待に応えられるよう気持ちを込めて造っていきたい」と話す。
価格は1本2,500円(720ミリリットル)。10月25日まで。