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鹿児島・天文館のカフェに自分の本棚を-本と人との出会いの仕組み構築へ

天文館図書館を統括する永山さん。

天文館図書館を統括する永山さん。

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 鹿児島・天文館のカフェの本棚に自分の本を置き、読書体験を街のみんなで共有し合うプロジェクト「天文館図書館」が10月1日、マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)のカフェ「シンケンスタイルキッチン」でオープニングイベント読書会を開いた。

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 天文館図書館は、街全体を大きな一つの図書館に見立て、カフェを本との出会いの場として整備、提供すると同時に、「本」を通じて人が出会うためのコミュニケーション拠点を運営する。

 この事業を統括する天文館総合研究所「Ten-Lab」理事長の永山由高さんは「天文館図書館のきっかけは『天文館で朝読書(Ten-Doku)』」と話す。日曜日の朝、カフェにお薦めの本を持ち寄り、紹介し合う人たちの表情を見ていた永山さんは「人には自分の好きな本をもっと多くの人に伝えたいという潜在的な欲求がある」と感じたという。「読むつもりで、まだ読んでいない本をカフェに置いておくことで、カフェの本棚が『自分の約束の場所』となるのでは」とも。

 オープニングイベントの読書会には、20歳から72歳までの約30人が参加。5~6人ずつのテーブルに分かれ、それぞれが持参したお気に入りの本を90秒以内で紹介した後、5分間フリートークが行われた。最後にグループごとに代表者が総括し、会を終えた。読書会への参加は2回目という鹿児島市西陵の主婦、玉利恵里さんは「今回は脳の働きと整理に関する本を持って来た。大いに刺激を受けた。気軽に楽しく学べる場として、これからも積極的に参加していきたい」と話していた。

 天文館図書館では現在、運営を資金面からサポートする「ひとくち館長」と図書館カフェを募集している。

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