鹿児島・天文館に10月3日、海鮮ランチ専門店「魚飯(さかなめし) 兼(かね)ごん」(鹿児島市山之口町)がオープンした。
夜は「旬彩おがわ」として営業する同店。店主の小川兼博さんが地元タレントの佐々木貞幸さんとともにプロデュースする。指宿市出身の2人は幼稚園からの同級生。佐々木さんは鮮魚卸を営む実家の事業継承のため飲食店経営も視野に入れていたことから、「天文館で減っている鮮魚料理店を少しでも増やそう」と小川さんと意気投合、ランチタイム限定で出店した。
店名の「兼ごん」は小川さんの子ども時代からの愛称。カネゴンが「お金を食べる怪獣」のイメージもある点を生かし、魚飯の提供には金色の入った器を使い、スタッフは黄色のサロペットを着用する。店が入るビルの玄関には「ボリューム!」「魚飯」と書かれたちょうちんを飾る。
ランチメニューは3種の「魚飯」を用意し、南さつま市笠沙町のタカエビ2尾と鹿児島の魚類市場から仕入れた魚、指宿オクラや錦糸卵を使った「鹿児島彩りどん」、鹿児島の魚類市場から仕入れた天然芝エビに季節の野菜を合わせ「高さが10センチ以上ある」というかき揚げ3枚をのせた「鹿児島かき揚げどん」、枕崎のカツオタタキ、キビナゴの甘辛揚げ、錦江湾のカンパチ、釜揚げしらすなどを盛り合わせた「鹿児島三昧どん」(以上990円)がある。1日各20食を用意。
テイクアウト商品ではさば棒2種類も用意し、締めさばの表面を炙(あぶ)り辛子でサバのうまみを引き出した「兼ごんの鯖(さば)棒」、のり巻きにした「さだ坊の鯖棒」(以上880円)がある。1日各10本を用意。
佐々木さんは「何度も試食を重ねて完成した魚飯。魚は漁獲によって変わる場合もあるが、おいしさ・ボリューム・映えることの3点は外さない。一度お試しいただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は11時30分~14時30分。土曜・日曜・祝日定休。