鹿児島・ドルフィンポート(鹿児島市本港新町)前の広場で11月6日、「オーガニックフェスタかごしま 2011」が開催される。
全ての農産物の中でまだ0.2%しかない有機農産物。「自然と暮らす 地球と遊ぶ」をテーマに、有機農業を広く一般へ知ってもらうことを目的とした同フェスタ。鹿児島では2008年から毎年行われており、今年で4年目を迎える。動員数は年々増え、昨年は約4万人の来場者を記録。全国各地で行われるオーガニックフェスタの中では鹿児島が最大級のイベントで、「北海道などからも視察に来るほど」だという。
会場は4つのエリアで構成する。有機野菜を使った料理などを提供する「キッチンエリア」、オーガニックにこだわった農産物や加工品をそろえる「マーケットエリア」、有機農業やエコ、食の安全や食育についての情報発信やもの作り体験ができる「ふれあいエリア」、メーンステージや竹で作られた遊具、振る舞い1000人鍋などを用意する「全体企画エリア」。
5日には、初となる前夜祭をドルフィンポート1階デッキで開催。ライブ演奏やふるまい餅つき大会のほか、芝原ひとみさんのトークライブを予定。芝原さんは鹿児島の有機農業関係者の若者メンバーで構成された「わけえもんの会」の一人で、まち全体で有機農業に取り組んでいた「ゆうきの里」(福島県二本松市)を、震災後に会員からの手紙などを届けに訪れた際に現地で見たこと・感じたことを報告する。前夜祭では消費電力を抑えるために照明を落とし、キャンドル約1000個をともした中で行うほか、実行委員手作りの自転車発電機を交代でこいでライブなどの音響類の電力を賄う。
NPO法人鹿児島県有機農業協会メンバーで同フェスタ事務局員の和田みどりさんは「オーガニックや有機農業を考えることは、食べ物のことだけではなく、生き方・ライフスタイルに関わってくる。支えることで環境にもエコにも貢献できる。安心安全なものを食べましょう、ということだけでなく、その先を考えるきっかけにしてほしい」と話す。「生産者と消費者が離れてしまっている今だからこそ、普段食べているものの裏側を知る機会になれば」とも。
開催時間は、前夜祭(5日)=18時~20時30分、本祭(6日)=10時~16時30分。