複合コミュニティー施設「日日nova(ヒビノバ)」(日置市日吉町)が6月1日、2020年度に閉校となった日吉小学校跡にオープンした。
経営はLR(伊集院町)。ふるさと納税などウェブサービスのサポート事業を手がける同社。今回が初めての廃校活用事業で、「人々が集う拠点づくりに取り組み、地域を盛り上げよう」と小学校舎を改修した。
施設名の「日日」は所在地である日置市日吉町に由来し、「nova」はラテン語で「新しい」、英語で「新星」を意味する。「ワーク、ライフ共に豊かな日々になる場所に」「新たなチャレンジができる、自分を表現したい人が集まる場に」との思いを込めた。
施設は2階建ての小学校舎を改修した。延べ床面積は1475平方メートル。仕事利用を中心にした「ワークスペース」、多目的に使える「シェアスペース」のほか、カフェやショップがある。
ワークスペースには、コワーキングスペース、半個室のスモールオフィス、教室サイズのプライベートオフィス、個室オフィス、会議室などを備える。コワーキングスペースの利用料は、月額契約=1万6,500円、ドロップイン(平日のみ)=1,100円。
シェアスペースには、ワークショップや作品展示などができる空間や、料理教室・商品開発のテストキッチンなどに使えるキッチンスペース、カーペット敷で読書や食事もできるフリースペース、和室などがある。
敷地内にある幼稚園舎も改修し、「カフェ&ストア」とした。カフェでは日置産の菓子や緑茶、ストアでは鹿児島県ゆかりのアイテムを販売する。今後は校庭マルシェや物産展などのイベントも随時開催していくという。
経営企画室の山下卓寛さんは「ビジネス・教育・レジャーのバランスが取れた施設を目指していきたい。多くの人に活用してもらえれば」と呼びかける。
営業時間は9時~18時。カフェ&ストアは11時~15時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。カフェ&ストアのみ月曜・火曜定休(祝日の場合は翌日休)。