鹿児島のセレクトショップ「BRIDGE(ブリッジ)」(鹿児島市樋之口町)が7月25日、通年着られる「ニュートラルTシャツ」の販売を始めた。
「暑い日には涼しく、寒い日には暖かく感じられる」という同品。アメリカで発明された特許技術でもある調湿機能繊維「37.5」で作られた素材を使う。柿元デザイン企画(東京都千代田区)社長の柿元祐二さんが「夏・冬にかかわらず、一年中通して着られる服を作りたい」という思いでプロデュースした。柿元さんが鹿児島県伊佐市生まれであることから、「鹿児島から発信したい」と同店で販売を始めた。
素材は「火山砂から作られた活性粒子を使い、粒子は水分(汗の蒸気)を引きつけ、人体から出る赤外線も吸収する」と柿元さん。「汗をかいていない時は体が冷えていると見なされ、赤外線を戻して体を温める。逆に、汗をかいている時は体が温かい状態と見なされるため、衣類から汗を逃がしてヒンヤリと感じさせる」という。
生地の生産から縫製まで日本で行った。柿元さんは国内アパレル輸入率(2019年は98%)の高さに問題意識を感じ、「日本の素晴らしい服飾技術を世の中に発信していきたい」と日本製であることにこだわる。
今後は海外進出も視野に入れているという。「特に高温多湿な東南アジアでは、当品のような機能をもつTシャツは需要があるはず。日本製Tシャツが海外に広まり、繊維業界が活性化することを目指したい」と意気込む。
価格は8,350円。カラーは黒のみで、サイズは男女兼用でS、M、L、XL。ECサイトでも扱う。