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鹿児島で退廃派アーティストの作品展 昭和レトロな喫茶ルームで

会場の様子

会場の様子

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 鹿児島在住のイラストレーター兼ハンドメード作家「decadentisme M.A.x.x.x.x.(デカダンティスム エムエー)」さんの個展とポップアップストアカフェが現在、古物商兼喫茶「名山町スザク」(鹿児島市名山町)2階で開催されている。

展示やグッズ

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 鹿児島市生まれのデカダンティスムさん(日本人女性)。「デカダンティスム」はフランス語で「退廃派」を意味する。物事が退廃していく「おどろおどろしい」ダークなテーマの中に、幻想的な女性キャラクターを描く。

 デカダンティスムさんは2010(平成22)年、イラストや雑貨制作の活動を開始。昨年10月に同店で初めて個展を開き、今回は2回目。会場には、A2~B1サイズのプリントを額装したデジタルイラストレーション作品、高校時代に描いたスケッチなどを展示する。

 イラストはペンタブレットで描いているという。背景は十字架や植物などモチーフを細かく重ねて組み立てており、柄の中にまた柄を細かく描く精緻な手法を取る。手描きでは不可能なほど細かく、「デジタルだからこそ、デジタルでなければできない表現にこだわりたい」とデカダンティスムさん。1つの作品に半年近くの構想期間を設けることから、A2~B1サイズの作品は「年に1~2枚」とも。

 普段はハンドメード作家としての活動が多く、今回の会場も「ポップアップストア」と題するほど、ブローチ、財布、コインケース、キーホルダー、リングノートなど多数のオリジナルグッズを用意する。デカダンティスムさんが自らシルク印刷を施したワンピースやTシャツなどの服も扱う。

 会場の名山町スザクはかつて釣具店だった築70年の建物をリノベーションし、2018(平成30)年12月にオープンした。1階が古物商、2階が喫茶で、作品は2階のカフェエリアに展示し、席に座りながら作品を鑑賞できるようにする。

 デカダンティスムさんは「体にたくさんの細胞があるように、一枚の作品にたくさんのモチーフが詰まっている。じっくりと見てもらうことで気がつくことも多いので、ゆったりと何時間でも過ごしてもらえれば」と来場を呼びかける。

 営業時間は10時~17時。9月2日は11時~14時。同3日は臨時休。月曜定休。入場料は500円(ワンドリンク付き)。9月10日まで。

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