桜島大根の重さや大きさを競う「桜島大根コンテスト」が1月29日、桜島の「桜島多目的広場」(鹿児島市横山町)で開催され、丹精込めて育てられた桜島大根が並んだ。
その大きさや味の良さで知られる桜島大根を名実共に「世界一」にするため毎年開催され、今年で12回目を迎えた同コンテスト。桜島大根は「世界一大きな大根」として重さでギネスに登録されており、現在認定されているギネス記録は、31.1キロ、胴回り119センチ(2003年開催)だった。順位は、出品受付時に計測した重量と胴回りの長さを基本として、理想的な形状であるか、外観が美しいかなどを加味した総合審査で決定する。
今年は、一般の部40人、学校の部3校、幼稚園の部1園が参加し、桜島大根44点が出品された。審査の後、各部の入賞と特別賞の「美人賞」「胴回り賞」「遠来賞」の表彰が行われた。
今年の優勝は、ギネス記録保持者の大野学さん(67)夫婦。重さ16.5キロ、胴周り100センチ。子どものこ頃から親の農業を手伝い、50年近くの経験を持つ大野さん。「昨年の11月まではギネスの時と発育が同じだったので自信があった」。しかし、桜島の噴火が活発だったこと、雨量が少なかったことなど悪条件が重なり「成長がピタッと止まってしまった。残念」「今年の審査は厳しく、しっかり見てくれたと思う。きれいな桜島大根を見せることができて良かった」と笑顔を見せた。