鹿児島の「ホームセンターきたやま」（鹿児島市東開町、TEL 099-268-2200）のペット館で昨年12月から展示販売しているカエルが「キモカワイイ」と話題を集めている。

　注目されているのは、体色が鮮やかなピンクとグリーン色の、「レッド・グリーンツメガエル」という「アルビノアフリカツメガエル」の染色個体。南アフリカ原産で、頭が小さく扁平な体格。4本の足が体の側面から真横に出ている。特に後足の水かきが大きく発達しているため泳ぎが得意。5本ある後足の指のうち内側の3本に爪が生えており、これがツメガエルの名の由来だという。

　同館熱帯魚コーナーでは、珍しい体色のカエルを見た多くの人が「キモイ」「かわいい」などと声を上げながら水槽をのぞき込んでいる。「予想以上の数が売れているので、次々と入荷している」と担当する森田誠司さん。

　意外な反響について、森田さんは「そもそも、アフリカツメガエルは発生（受精卵が個体になること）の進行が早く同調性が良いことから、生物実験用モデル生物として多く利用されてきた。ほぼ完全な水中生活で魚と同じように飼う。餌は他のカエルのように生き餌を必要とせず、人工飼料などを与えれば良い。水質（23℃程度の淡水）さえ維持すれば飼育でき、10センチほどまで成長するので、ペットとして飼いやすいのでは」と分析する。

　価格は1匹298円。