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鹿児島に古書店・アーティストインレジデンス-古ビル再生、付加価値高める

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鹿児島に古書店・アーティストインレジデンス-古ビル再生、付加価値高める

レトロフト千歳ビル1階に「ゆるゆる」オープンしたBook Passage(ブック・パサージュ)の店内

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 鹿児島市役所そばにある築50年近いビルのリノベーションが終わり、古書店とアートギャラリー&スペースを備えた「レトロフトMuseo(ムゼオ)」(鹿児島市名山町、TEL 099-223-5066)が4月15日にオープンした。

公開制作中の平川渚さん

 1階の古書店「Book Passage(ブック・パサージュ)」を管理・運営するのは、古書店「Kosho Liset(古書 リゼット)」(谷山中央)を経営する安井一之さん。「まだまだ準備中。これから5000~6000冊の古書をそろえ、付近の古書店や読書サロンなどとつながり、文化ゾーンが形成できれば」と話す。

 改修工事中に偶然地下室が発見されたことから、半地下室と中2階が出現する立体的な空間となった。「本の回廊」として来客の導線を意識して設計され、「落ち着いた雰囲気の中で古書に親しんでもらいたい」というオーナーの意向で統一された「緑がかったブルー」の店内では、客の視点であらゆる工夫が施された書棚に囲まれる。「ゆるゆるオープンだが、進化形を楽しんでもらいたい」と安井さん。

 作家たちが滞在しながら作品を創作するアーティストインレジデンスとしてのギャラリー&スペースを2階に設ける同店。オープニングイベントとして、湯布院在住の現代美術作家、平川渚さんを招き、1本のかぎ針で糸を編み、空間に編み目を増殖させていくインスタレーション「カセツの世界」が公開制作中。平川さんは「毎日少しずつ変化していく様を、開催期間中何度でも来場して体感してもらえれば」と話す。平川さんは、展覧会期間中の約3週間、会場奥に設けられたロフト(居住スペース)に寝泊まりしながら作品の制作に取り組む。

 期間中の関連企画として、同店と同一建物内の居住エリア「レトロフト千歳」で暮らす住人と共に、「レトロフト写真館」も行われる。「アパートの入り口から屋上までをロープでつなぎ、毎日生活を共にしながら洗濯物を干すように、撮った写真をはさんでいく」と平川さん。

 1966(昭和41)年、ゴム靴や合羽などの卸・小売業を営む「千歳商店」として建てられた同ビル。オーナーの永井明弘さん・友美恵さん夫妻は、老朽化が進むビルの改修を行うことで建物の付加価値を高めようと建築家の二俣暁徳さん(アカツキ建築設計)にリノベーションを依頼した。

 レトロフト千歳の入居者は15世帯。「半数以上がアート系の若い方々」と永井さん。「このビルの後方に広がる独特の文化ゾーン『名山掘』の長屋(共同生活)をイメージしてこの施設を造った」と話す。同ビルのロゴは入居者の一人、江夏(こうか)潤一さんがデザインした。

 「ムゼオ」とは、「かわいらしい男の子」を指す(「むぜ」は鹿児島弁で「かわいい」の意。「もぜ」などとも)。イタリア語で「美術館」も意味する。永井さん夫妻は「可能性を秘めた若い才能に生活と発表の場を提供したい」と口をそろえる。 

 「カセツ世界/平川渚展」の公開時間は11時~19時。入場無料。4月30日まで(23日は休廊)。

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