5月21日の金環日食に合わせて城山観光ホテル(鹿児島市新照院町)が企画した宿泊プランが完売した。
同ホテルは標高108メートルに建ち、錦江湾や桜島を一望できる。日食の様子は噴水広場や展望露天温泉「さつま乃湯」、展望テラスなどさまざまな場所から観察できるため一般客からの問い合わせが多かったことから、宿泊プランを用意した。
日食の前日には鹿児島市立科学館の中村哲副館長を招き、子どもにもわかりやすい「金環日食をより楽しむための説明会」を開くほか、日食観測用眼鏡を進呈する。
「桜島側から太陽が昇り、日食の様子と桜島を同時に観察できる絶好のポイント。ただし、当日は混雑を避けるため、ホテル利用のお客さま優先」と同ホテル担当者。平日ということもあり、利用客はシニア層やカップルが多いという。
国内での金環日食は、1987(昭和62)年9月23日に沖縄で見られて以来25年ぶり。当日の鹿児島市は、日の出=5時18分、日食開始=6時12分、最大食(金環)=7時22分、金環終了=7時24分、日食終了=8時42分。