鹿児島の複合商業施設「フレスポジャングルパーク」(鹿児島市与次郎1)内のイベント広場で6月16日・17日、キャンピングカーの展示販売イベントが行われる。
キャンピングカー製造や中古車などの専門店「キャンパー鹿児島」(鹿児島市宇宿6、TEL 099-264-8182)が、「非日常を楽しむ」というコンセプトで開発したキャンピングカー3タイプが並ぶ。
自社開発するキャンピングカーは、ワンボックスタイプのハイエース(トヨタ)がベース。運転席より後ろの空間を改造し、「家の『リビング』『寝室』『書斎』を持ち出そう」と内装をそれぞれのテーマに合わせ再現する。タイプはそれぞれ、リビングを再現した「BIRTH」、寝室を再現した「rem」、書斎を再現した「BOSS」。
大都市で行われるキャンピングカーショーなどにも出品し、ウェブサイト「レスポンス」にも取り上げられた同社は、県外の顧客も多い。「昨年の震災後、避難生活を余儀なくされたご家族がいる。その時に『キャンピングカーを持っていて本当によかった』と感謝された」という。避難生活で取り上げられる問題に必ず出てくる「睡眠問題」。大勢の避難者と共に体育館などで寝ることが、ストレスや不眠・不安へとつながる。「キャンピングカーはキャンプ目的以外にも『安眠』や『防災』にも力を発揮するのでは」と今年5月に開発したのが、高性能マットで眠りに重点を置いた「rem」。「BOSS」は視点を変えビジネスに重点を置き、「男の秘密基地」のような空間として10月に開発した。
「男の夢を追いつつも、現実的な女性の考えにも合わせた空間」と店長の塚本信也さん。「男性の嗜好(しこう)性や心をくすぐる装備にしているが、実際に購入を決めるのは男性の『奥さん』であることが多い(笑)」。「外に行ってまで料理をしたくない」という女性の希望も取り入れ、キッチンスペースにはコンロを設けず(カセットコンロはある)冷蔵庫と電子レンジを装備。ソファやテーブル、照明などは家具職人に特注し、シート、カーテン、フロアなどの色の希望にも応じる。
「見た目そのままキャンピングカーではなく、普段使いもできるものへ主流が移りつつあるが、業界の中では趣向が違うので『変態』と言われている(笑)。自分たちにとっては褒め言葉」と塚本さん。「イベントで体感してほしい」とも。
開催時間は9時~17時。