鹿児島市立科学館(鹿児島市鴨池2、TEL 099-250-8511)が9月3日から、展示場のリニューアル工事を行う。
同館は鹿児島市制100周年(1989年)の記念事業の一環で、鹿児島市立図書館との複合施設として1990年に開館。「はやぶさ」の展示や金環日食などの天体ショーに合わせた催しなど、時機を捉えてさまざまなイベントを行ってきた。今回は、展示内容が時代に合わなくなってきたことや経年劣化などの理由から、改修工事に踏み切った。
リニューアルするのは2階のエントランスから4階の展示場までの全てで、リニューアル中は全面封鎖する。各フロアにテーマがあり、2階=「地球から宇宙へ」、3階=「地球の科学」、4階=「宇宙の科学」「サイエンスラボ」。地震体験など、既存施設で人気のものは残しバージョンアップさせる方向という。5階の宇宙劇場(プラネタリウム、ドームシネマ)は工事期間中も営業を続ける。
「今回の改修では全体的に参加体験性の高い展示物に切り替える」と市教育委員会総務課長の福田健勇さん。4階のサイエンスラボには、より充実した内容の実験ショーを行う「科学劇場」や、子どもから大人まで科学工作を体験できるオープン型工房「だれでも工房」を設けるなど、体験型重視の設備にするほか、小さい子どもを遊ばせるプレイエリアと休憩スペースも設ける。
「科学の不思議を感じて科学に興味を持ってほしい」と福田さん。「リニューアル後、どのように生かしリピーターを増やすかは新たな課題。エントランスの広場を有効に活用していきたい」とも。
開館時間は9時30分~18時。火曜定休。開館は9月2日まで(5階の宇宙劇場を除く。ただし、9月3~7日は定期点検のため入場不可)。入館料は、大人=400円、中学生以下=150円。宇宙劇場は、大人=500円、中学生以下=200円。
リニューアルオープンは2013年3月下旬を予定する。