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JR指宿枕崎線に観光特急「指宿のたまて箱」-龍宮伝説モチーフに

「いぶたま」。たまて箱をイメージし黒白の2カラーに。

「いぶたま」。たまて箱をイメージし黒白の2カラーに。

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 九州新幹線全線開業に合わせて、JR指宿枕崎線で観光特急「指宿のたまて箱」が運行されている。

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 指宿枕崎線沿線には、龍宮伝説の乙姫様を祭る龍宮神社、国の重要文化財にも指定されている通称「玉手箱」を祭る枚聞(ひらきき)神社(以上、指宿市)があり、これらにちなんで「指宿のたまて箱」と命名された。愛称は「いぶたま」で、同線を走っていた特別快速「なのはなDX」と置き換えて運行。鹿児島中央駅~喜入~指宿駅を結ぶ。運行時間は約55分。

 車両は2両編成で、所有車両特急「はやとの風」と同じキハ47形を改造。玉手箱から白い煙が出るというイメージから、車体の海側と前面の海側半分を白色に、山側と前面の山側半分を黒色にした。デザインは、JR九州の多くの車両デザインを手がけた水戸岡鋭治さんが手掛けた。ドアが開いた際、ドア上部からミスト(霧)を噴射する仕掛けも備える。

 車内は可能な限り天然木(エコ素材)を使用し、海側を向いたカウンター1人用座席、ソファシート、車いす対応トイレ、車いすスペース、キッズスペースや龍宮伝説関連のライブラリーコーナーを配置。振動を緩和するダンパーを車体に設置し乗り心地の向上にも努めた。

 「鹿児島には指宿や、知覧などの観光素材が多く、桜島をはじめとする錦江湾沿いの景観を楽しんでいただければ」とJR九州・鹿児島支社広報担当者。

 始点・鹿児島中央駅、停車駅・喜入駅、終点・指宿駅で、1日3往復。全席指定席。車掌は乗務せず、客室乗務員が車内の案内や改札業務・車内販売などを行う。

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