山形屋(鹿児島市金生町3)でクールビズ商品として販売中の、大島紬(つむぎ)を使った紳士用ワイシャツが人気を集めている。製造は、シャツの老舗ブランド「CHOYA(蝶矢)」の国内唯一の生産拠点「高山CHOYAソーイング」(肝属郡肝付町)。
高山CHOYAソーイングと大島紬の中江織物、山形屋の共同開発により完成した同商品。本場鹿児島の大島紬に奄美大島産のマベ真珠貝で作ったボタンを使い、肝付町で生産。山形屋限定で販売と、「純鹿児島産」にこだわった。シャツの襟元や袖口にワンポイントとして大島紬を使ったシャツは「おしゃれで上品」なデザイン。人気の襟型を中心に売り切れも発生しており、同社では追加生産して対応しているという。
大島紬という伝統技法を使った製品ながら、綿100%と絹100%の紬の組み合わせにより、着用してもシワになりにくい仕様で日常使いができる同商品。家庭で洗濯できる上にアイロンも不要のため、40~50代の男性がよく購入しているという。鹿児島銀行では、昨年に引き続き今夏の制服に採用している。
全国各地で「ご当地シャツ」を製作する同社の阪本英信社長は、「地元の良い部分、特徴、技を生かして触れてもらうことで伝統文化を発信し、地域活性化につなげたい」と話す。父の日も近づく中、「大切なお父さんに、鹿児島愛がいっぱいの大島紬シャツをプレゼントしてみては」と阪本社長。
襟型は、人気の「レギュラーボタンダウン」のほか、「ショートワイド」、今年ブレーク中という「ホリゾンタル(カッタウエイ)」など5種類。生地は20種類、紬は3色・5デザインをそろえる。
価格は7,452円。