火山活動のように鳴り響く「火の島太鼓」や、真上に見上げるほど近くから打ち上がる7000発の花火が圧巻の「桜島火の島祭り」が7月26日、桜島多目的広場(鹿児島市桜島横山町)で行われる。
1988(昭和63)年の国際火山会議をきっかけに始まり、今年で27回目を迎える同祭り。昨年は3万5000人が訪れるなど桜島の一大イベントとなっている。今年は新生鹿児島市10周年を記念し、合併前の旧5町の特産品を1000人に無料で振る舞うほか、パネル展示で各地域を紹介するという。
「仮面ライダーウィザード」などが登場する第1部の後は、火山に負けず、火山で生き抜く「気迫や魂」を伝える郷土芸能「火の島太鼓」のステージ。日本で初の和太鼓ソロ奏者、林英哲さんが作曲したリズムなどに合わせ、重さ1.5トンの大太鼓がステージを披露する。たたき手でもあり、同事務局の有村誠さんは「最近噴火活動が激しくなってきているが、地元の皆さんに『負けない心』を伝えられるよう、力強い演奏を見せたい」と意気込む。
祭りの目玉、夜空を彩る花火は昨年より1000発多い7000発を予定。桜島をかたどったナイアガラ花火は県内でも同祭りだけ。そのほか、音楽とレーザーショーに合わせた花火など、バラエティーに富んだ花火が会場向かいの溶岩グラウンドから打ち上げられるという。
「これまでの歴史を引き継いだところも、新しい演出や取り組みなども、どちらも楽しみにしていただければ」と、市経済局観光交流部観光プロモーション課の大和田香織さんは来場を呼び掛ける。
開催時間は17時~20時40分。タレント・歌手の錦野旦さんのステージショーは18時45分ごろ、花火は20時ごろから。小雨決行(荒天時は翌27日に順延)。問い合わせはサンサンコールかごしま(TEL 099-808-3333)まで。