鹿児島で「虫よけスプレー」手作り教室-薬局主催、アロマ使い体に優しいものに

町田さんがスプレーの作り方を説明している様子

町田さんがスプレーの作り方を説明している様子

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 鹿児島・南郡元公民館(鹿児島市南郡元町)で5月26日、精油(エッセンシャルオイル)を使った虫よけスプレーの手作り体験教室が行われた。

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 主催したのは「フクヤ薬品」(南郡元町)店主の町田亘さん。1966(昭和41)年創業の同店は、町田さんが2代目として継いでいる。普段は慢性病、妊娠前の女性の体作り、育児についてなどの相談や、助産師を招いての講演、月一度のペースで健康教室などを行っている。薬に頼りすぎない回復・治療を基本的な考えに据えているため、薬局内では漢方薬や自然食品などを中心に取り扱っている。

 今回の体験教室は町田さんの妻が企画。「もともと体に優しい虫よけが欲しかった。虫よけスプレーの裏面(成分表)を見ると(いろいろな化学薬品が使われているので)とても怖い。今度3人目が生まれて、赤ちゃんにも安心して使えるものが欲しかった」と自分でいろいろと調べたという。

 当日は前半に「ステロイドの塗り薬の正しい使い方」の話があり、後半に体験教室を開催。虫よけに効果がある精油の中から、今回は「レモンユーカリ」「ゼラニウム」「ラベンダー」を用意。虫よけスプレーの材料には精製水、無水エタノール、グリセリン、レモンユーカリ、ゼラニウム、ラベンダーを使う。香りの好みに合わせて精油の配合を変えてもいいという。

 参加者からは「思っていたより簡単にできた」「市販のものは(化学薬品が入っているので)使うのに抵抗があるが、これなら子どもにも安心なので使おうと思う」という声が寄せられた。

 「市販の虫よけには『ディート』という成分が一般的に使われているが、アレルギーが出てしまう人もおり、体に負担をかける成分ともいえる。今回のものは安心して使っていただける。子どもや大事な方に使っていただければ」と町田さん。「このような試みは初めてなので、機会があれば2回目も開きたい」とも。

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