鹿児島の出版社「燦燦舎(さんさんしゃ)」(鹿児島市川上町、TEL 099-248-7496)が12月20日、ご当地すごろく「ぐるっと一周!鹿児島すごろく」を発売した。
島々まで含めて南北600キロに及ぶ鹿児島全市町村を、ツルの到来地・出水を起点に一周するすごろく。各地の名勝・風習・自然・祭り・暮らしなどを、鹿児島弁の言葉遊びを交えながら紹介する。作者は鹿児島の児童文学作家・植村紀子さん、絵は同じく鹿児島の原田美夏さん。
「自分の住んでいる地域を好きになってくれるのでは」と期待を寄せる燦燦舎代表の鮫島亮二さん。遊びを通して、鹿児島のいろいろな特色を知ることができるのが同すごろくの魅力だと言う。おまけで付けた「すごろくの手帖」には、すごろくで旅する65のマスと切り札についての情報や、「茶わんむしの歌」の歌詞まで載せた。
一発逆転の切り札も10種類を付属。自分以外全員二回休みにできる「桜島大噴火カード」から、全員自分のマスに集めることができる「田の神さあカード」など、「超メジャーどころからマニアをくすぐる激渋のカードまで」をそろえる。
「100年先も郷土が続いていけばいいなとの思いで出版社を立ち上げた」と話す鮫島さん。「3歳から100歳まで、一緒に楽しんでもらい、思い出を作ってもらいたい」と呼び掛ける。
価格は1,620円。県内各地の書店・雑貨店ほか、ネット通販で取り扱う。