プレスリリース

漁協の水揚げ作業を「3時間→1時間」に。ZIFISHスマート計量システムの製品版を9月1日にリリース。

リリース発行企業:株式会社ZIFISH

情報提供:

 株式会社ZIFISH(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役CEO:江幡 恵吾/鹿児島大学発ベンチャー)は、水産物の計量・記録・帳票作成を自動化する「ZIFISHスマート計量システム」の製品版を、2026年9月1日に正式リリースします。そして、鹿児島県漁業協同組合 高山支所様、南駿河湾漁業協同組合 御前崎本所様、および鹿児島県の養殖加工事業者、グローバル・オーシャン・ワークスグループ様の3拠点で運用を開始します。

 漁獲物を計量器に載せるだけで、重量と写真がクラウドへアップロードされ、荷札の印刷から既存の販売管理システムとの連携までが一気通貫で完了します。紙の浜帳への手書き、荷札への手書き、事務所での手入力という3つの手作業がなくなります。実証段階の検証では、水揚げから伝票作成までの作業時間が従来の約3時間から1時間に短縮され、3人がかりだった作業が2人で回るようになりました。




同じ数字を、3回手書き・手入力している
 漁協の水揚げ現場では、計量した重量を紙の浜帳に手書きし、荷札にも同じ内容を書き込みます。その浜帳を事務所に持ち帰り、販売管理システムへ改めて手入力します。現場で2回、事務所でもう1回。同じ数字を書き写す作業が、水揚げのたびに繰り返されています。

 手で書き写す以上、書き間違いや転記漏れは避けられません。しかも魚の呼び名や規格は市場ごとに違い、魚の重量から水分を差し引く「水引き」の計算も現場ごとの慣習です。結果として、この仕事はやり方を知っているベテラン職員でなければ回せなくなっていました。朝5時に始まって、夕方まで終わらない。人手が足りないのに、代われる人がいない。これが水揚げ現場の実態です。

 そして、これは特定の現場に限った話ではありません。浜帳と荷札への手書き、事務所での手入力という流れは、全国の漁協や市場で共通しています。書式や呼び名、水引きのルールが地域ごとに違うだけで、課題は同じです。

「載せるだけ」で、計量・記録・転記が終わる
 ZIFISHスマート計量システムは、この一連の作業をまとめて自動化します。

- 自動計量・自動記録:魚を計量器に載せるだけで、重量と写真をクラウドへアップロード。浜帳への手書きが不要になります
- 水引きの自動適用:現場に即した水引きルールをあらかじめ設定し、計量時は自動と手動をワンタッチで切り替え可能
- 荷札の自動印刷:計量と同時に荷札を発行。手書きも書き間違いもなくなり、再印刷にも対応
- 既存システムとの連携:CSV形式で、既存の販売管理システムと連携可能。事務所での手入力が不要になります
- 取引情報の取り込み:セリ・入札後の単価や出荷先も、目方・帳票のOCRや音声認識で手入力せずに取り込めます


 水引きの計算や入力コードの選択など、これまで経験で補ってきた部分をシステムが引き受けます。ベテラン職員に業務が集中しにくくなり、経験が浅い方でも現場業務が可能になります。また、本システムは、様々な現場に対応できる柔軟なシステム構成となっており、これまでのやり方を大きく変えることなく導入できます。



導入効果

※先行導入している鹿児島県漁協 高山支所様での検証結果

 高山支所様からは、水揚げ業務の時間が減り、これまで難しかった祝日の交代休暇が取れるようになったという嬉しいお声が寄せられています。

9月1日から、3拠点で運用を開始します
 鹿児島県漁業協同組合 高山支所様、南駿河湾漁業協同組合 御前崎本所様、および鹿児島の養殖加工事業者、グローバル・オーシャン・ワークスグループ様の3拠点で、製品版の運用を開始します。

 漁協様では、水揚げ業務の省力化に活用します。小規模な支所から大規模な市場まで、規模を問わず対応できます。

 養殖加工事業者様では、加工前の受け入れ計量に活用します。出荷先や加工の種類といった情報を現場で付与できるため、事務所への情報伝達がスムーズになり、集計の手間が省けます。

 水や魚を扱う現場では、これまで手書きと紙での運用が避けられませんでした。いずれの現場でも、その煩雑な作業をなくすことができています。

今後の展開
 ZIFISHは、「計量」を起点に水揚げから流通までをつなぐ、新しい水産業の流通システムの構築を目指しています。今後は以下の取り組みを推進してまいります。

- 機能の拡充:電子入札・リモート入札機能や、地域特有の魚や地方名にも対応したAI魚種判定、梱包箱等に書かれた手書き文字を読み取る目方OCRなどの機能追加
- 展開エリアの拡大:国内各地の水産拠点への継続的な導入、および海外における実証実験の実施



タイの市場での実証実験の様子

製品概要

代表取締役CEO江幡恵吾コメント


 水産の現場では、毎日多くの方が朝早くから働き、新鮮な旬の魚を送り出してくれています。その仕事に支えられて、私たちの食卓においしい地魚が並んでいます。

 水産業で今求められているのは、魚の鮮度管理と資源管理です。そのために、まず取り組むべきことは、定型業務の効率化と水揚げデータの活用です。同じ数字を書き写す、集計する。そこは機械に任せて、空いた時間やデータを使って魚の品質を上げることや、売り先を広げること、次の担い手を育てることに使っていただきたいと考えています。

 この仕組みを広げた先に、100年先の食卓にも地魚が並ぶ未来があると信じています。今日、その出発点に立てました。開発にご協力いただいた皆様に感謝いたします。



会社概要

主な採択・受賞
令和6年度 水産庁デジタル水産戦略拠点採択(水産白書掲載)/令和7年度 NEDO NEP躍進コース採択/令和7年度 総務省 ICTスタートアップリーグ採択/令和8年度 農水省SBIR事業化準備フェーズ採択/日経ブルーオーシャン大賞 生物多様性部門賞/NIKKEI THE PITCH SMBCベンチャーキャピタル賞/NEDO 2025躍進ファイナル 優秀賞・VC賞

本件に関するお問い合わせ
株式会社ZIFISH 広報担当
E-mail:info@zifish.co.jp
Webフォーム:https://zifish.co.jp/contact

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