マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)7階の「ガーデン7」で6月26日、落語家の三遊亭歌之介さんがチャリティー落語会を開く。
歌之介さんは鹿児島県肝属(きもつき)郡出身。古典落語、新作落語の両方をこなし、鹿児島弁の落語で人気を集めている。鹿児島での寄席も月一回ほどのペースで、「投げ銭」制により開いている。
東日本大震災の発生後、噺家として何ができるかを考えた歌之介さんは、寄席と独演会の出演料を2年間全額寄付することを表明。4月上旬、鹿児島の若手有志による東日本大震災復興支援プロジェクト「FROM KAGOSHIMA PROJECT」(以下、FKP)に歌之介さん自ら声を掛け、打ち合わせを重ねていった。FKP主宰の永山由高さんは「歌之介さんから直接連絡があった時はびっくりした。それほど今回の震災や笑いに対して、熱い思いを持っていることを感じた」と振り返る。
会場となるマルヤガーデンズでの落語開催は今回が初めて。永山さんは「きちんとした高座を設けるなど、笑いに誠実に落語の空間作りに努めていきたい」と話す。「歌之介さんの落語はとても分かりやすい内容で、年代を問わずに楽しんでいただける」とも。会場には募金箱を設置し、FKPと鹿児島の雑貨店「what」がコラボ企画したチャリティー商品「西郷どん手ぬぐい」の販売も行う。
開催時間は15時~16時30分。料金は2,000円。定員は80人。開催に要する実費を除いた収益全額を日本赤十字社経由で被災地に送る。今後も2、3カ月に一度のペースでの開催を予定している。問い合わせは同プロジェクトのサイトから。