鹿児島市役所近くの豚骨ラーメン店「豚の群」(鹿児島市山下町)が数量限定で提供を始めた「汁なし担々麺」が、人気を集めている。
濃厚豚骨スープが売りの「豚ラーメン」(630円)を提供する店として、店主の前原廣治さんが一人で切り盛りする同店。昼時には外に行列ができるなど盛況を極める。「つけ麺と同じくらいまぜそばをはやらせたい」と6月から新メニュー「汁なし担々麺」(650円)の提供を始め、連日売り切れる人気ぶりとなっている。
広島のご当地グルメを元に研究を重ね、「鹿児島風の汁なし担々麺」に仕上げたという同メニューは、華椒(かしょう)や自家製ラー油の「クセになる辛さ」と、調味料やトッピングで自分好みの味にして楽しむことができるのが特長。同店こだわりのしょうゆをベースにした濃い目のタレがよく絡む縮れ麺に、黒豚ひき肉、ネギ、カイワレをトッピングした。辛さは5段階で調節可能。
食べ方にも前原さんのこだわりがある。「まずは麺とタレ、トッピングを、これでもかというほどよくまぜて食べて」といい、その後に調味料やトッピングを足して味にアクセントを付けて食べることを勧める。締めには、タレを最後の一滴まで味わい尽くすご飯(100円)や汁飯(200円)も。
使い放題で用意した調味料は、酢じょうゆタレ、ニンニク黒酢、干しエビラー油、魚粉、デスソースなど。辛さを和らげる温玉をはじめ、コーン、タマネギ、バター、ココナツミルク、パイナップルなどのトッピング(50円~)も。「炙(あぶ)りチーズとフレッシュトマトでイタリアン風。オクラ、ヤマイモ、納豆で夏にぴったりのネバネバトッピングもおすすめ」と前原さん。「激辛パワーで暑さを吹っ飛ばして」とも。
「提供数を増やしたいが、このままでは店が回せない」ことから、7月からは二毛作営業を実施。毎週月曜・水曜・金曜は「豚ラーメン」、火曜・木曜・土曜は「汁なし担々麺」を提供する。
営業時間は11時~14時30分、18時~21時。日曜定休。