レゲエを中心にした野外音楽イベント「桜島MUSIC FESTIVAL 2011」が8月14日、桜島多目的広場(鹿児島市横山町)で初めて開催される。
これまで福岡や北九州、熊本などでレゲエの野外音楽イベントが行われていたが、年々開催が少なくなってきていた。そこで、鹿児島で活動するレゲエミュージシャンらが地元で開催しようと、今年4月ごろからイベントの準備を進めてきた。
「音楽だけでなく、アートやストリートなどのカルチャーの発信」をコンセプトに、当日は音楽ライブやグラフィック・アーティストなどを巻き込んだ展開も予定している。ゲストにSUNSET the platinum sound(以下、SUNSET)、MOOMIN、YOYO-Cなどのミュージシャンなど11組のほか、鹿児島や九州で活動するミュージシャンも多数出演する。同日、岩手県で開催される「東北レゲエ祭り2011」とのコラボも。
企画・運営を担当する迫田和幸さんは、サウンドクルー「SIXTH SCENCE」やレゲエDJとして鹿児島や九州を中心に約10年活動している。レゲエの魅力について、「独特のリズムと音、そして、ジャマイカなどの中南米の小さな島々のストリートで生まれたことに面白みを感じた」と紹介。同時に、「郊外にショッピングモールができたことで、天文館というストリートの活気がどんどん無くなっている」ことに危機感を募らせる。
「鹿児島という地方(のストリート)でも精力的に活動している人はいる」と話す迫田さん。出演するsinger TATTSUNこと與田(よだ)達也さんもその一人。與田さんは18歳から約12年、シンガーとして活動している。本イベントのゲストでもあるSUNSETが主催するレーベルや自主制作でレコードを全国リリースしている実力派だ。
「レゲエというと、どうしても『アングラ』のイメージがある。表舞台に出て行き、それを払しょくすることが必要。今回は野外、しかも、桜島という絶好のロケーションで、これまでより間口が広がると思う。病院と連携し熱中症対策もしてあるので、家族連れでも大丈夫」と幅広い来場を呼び掛ける。「普段CDでしか音楽を聴かないような人たちに来てもらいたい。(カルチャーを発信する)現場を見て、みんなで盛り上がってほしい。今回のイベントでストリートカルチャーを深く知るためのきっかけになれば」
11時開場、12時開演。21時終了予定。チケット料金は、前売り=3,500円、当日=4,000円。小学生以下は保護者同伴。問い合わせ先は桜島MUSIC FESTIVAL 2011実行委員会まで(sakurajima.muzikfes2011@hotmail.co.jp)