沖縄県の伝統芸能であるエイサーを世界で同時刻に踊るイベント「地球スペシャル エイサーページェント2011」が8月7日、ウォーターフロントパーク(鹿児島市本港町、ドルフィンポート前の広場)で開催される。
主催は、エイサーに空手の形やポップスなどを取り入れ、独自の振り付けとダイナミックなバチさばきを特徴とする創作エイサー団体「琉球國(りゅうきゅうこく)祭り太鼓」。1982(昭和57)年に沖縄で発足し、現在では日本だけでなく世界に支部を持ち、総勢1500人余りがメンバーとして活動している。
今年で3回目を迎える同イベントは、日本各地だけでなく、現在は真冬のペルーやアルゼンチンなど、約20カ所の国と地域で開催。震災で大きな被害を受け、現在も復旧作業が進められている宮城県でも開催される。本部である沖縄県と各会場をスカイプでつなぎ(音声)、同時刻での一斉演舞が恒例となっている。
「琉球國祭り太鼓」鹿児島支部は2003年に結成され、現在では小学1年生から社会人まで約70人が所属。イベント当日は九州にある10支部が鹿児島に集結し、ウォーターフロントパークの広場で約200人が演舞を予定する。
鹿児島支部長の冨永因(ゆかり)さんは「スカイプで世界の支部と初めてつながったときは、『あんなに離れたところにも仲間がいるんだ』と感動した。『迎恩』(げいおん、異国の人々を恩や感謝の意を持って迎えるという琉球王朝時代の言葉)の基、心を一つにして太鼓を打ち鳴らすことで、遠く離れていても思いは届くと信じている。被災地に笑顔を届けたい」と話す。「桜島を背景に踊ることで鹿児島の魅力も伝えられたら」とも。
予定している演目は、課題曲の「ミルクムナリ」「天舞」のほか、HYの「時をこえ」や河口恭吾の「地球兄弟」など6曲。
デモンストレーションは12時~と14時~。一斉演舞開始は18時。