自転車を共同利用する新しい形の公共交通システム「かごしまコミュニティサイクルecoちゃり」の社会実験が10月5日、鹿児島市街地で始まった。
「ecoチャリ」は鹿児島中央駅や天文館周辺など7カ所に配置されたサイクルポート(自転車置き場)で自転車を貸し出し、借りた場所に限らず各サイクルポートへ返却できるため、まちなかでの短距離・短時間移動の足として利用できる。台数は70台ほどで、雨天時の利用も可能。
市は実験の目的を「自転車の利用促進による温室効果ガス排出量の削減や、中心市街地の活性化・回遊性の向上を図る。利用状況などの結果を分析・検証し、今後本市においてどのような形で実施できるかを検討する」としている。
鹿児島市環境局環境部環境政策課の西園さんは「市民や観光客の方など、一人でも多くの方に安全にご利用いただき、観光の魅力アップなどにつながれば」と期待を寄せる。
サイクルポート設置場所は鹿児島中央駅、維新ふるさと館、天文館・いづろ、西郷銅像前、鹿児島市役所、桜島フェリーターミナル、鹿児島駅。
利用条件は13歳以上で身長140センチ以上。登録料は、1日利用=200円、定期利用=1,000円。会員証の提示で「維新ふるさと館」「鹿児島市立美術館」など複数の施設・店舗で入館料が2割引きになるなどのサービスが受けられる。利用料金は、30分以内=無料、30分~120分=30分ごとに100円加算、120分~=1時間ごとに1,000円加算。
利用時間は9時~18時(貸し出しは17時30分まで)。11月13日まで。