かごしま水族館のハンドウイルカ「チーク」が出産間近

いおワールドかごしま水族館のハンドウイルカ「チーク」の出産が近い。たくさんの応援メッセージが寄せられている。

いおワールドかごしま水族館のハンドウイルカ「チーク」の出産が近い。たくさんの応援メッセージが寄せられている。

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 いおワールド かごしま水族館(鹿児島市本港新町、TEL 099-226-2233)のハンドウイルカ「チーク」(推定9歳)が出産を間近に控えている。

かごしま水族館のハンドウイルカ「チーク」が出産間近

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 同館には現在5頭の雌がおり、内4頭とも妊娠が確認されている。それぞれの出産予定は、チーク=11月下旬、ナーガ(推定20歳)=来年1月ごろ、ミルキー(推定10歳)=来年3月ごろ、テンテン(推定10歳)=来年6月ごろ。父親はラスター(推定20歳)。

 イルカの妊娠期間は約12カ月。通常体温(36~37℃)から1~2℃下がると、1~2日で生まれてくることが分かっている。チークにその傾向は見られないが、おなかの大きさやエコーでの子どもの頭の大きさから、いつ生まれてもおかしくない状況だという。

 日本全体でのイルカの1年生存率(生まれてから1年後に生きている確率)は2割程度。過去に繁殖に成功している水族館での確率はかなり高いが、成功例がまだない水族館は低い。これは「『経験』の有無に由来するもの」と同館海獣展示係・係長の久保信隆さん。イルカは普段、雌の群れを作って生活し出産・子育ても群れ全体で行うため、自然と知識がつく。年齢がさほどいかないうちに水族館に来ることが多いイルカは、どうしても経験不足ということになるという。同館の出産例は過去4回。いずれも繁殖には至っていない。「応援メッセージを受け付けている。無事に生まれてきてほしい」と願いを込める。

 イルカの泳ぐ様子が見られる同館地下2階の「出会いの海空間」では母子に配慮し、現在パーティションで観覧を制限している。状況を見て観覧エリアを広げる考え。

 開館時間は9時30分~18時。入館料は、大人=1,500円、小人=750円、幼児=350円。

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