鹿児島・錦江湾クルーズに新ルート-桜島の昭和火口が見える北側をテスト運航

桜島フェリーの「よりみちクルーズ」に新ルート

桜島フェリーの「よりみちクルーズ」に新ルート

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 鹿児島本港-桜島港を「寄り道」しながら航行する観光フェリー「よりみちクルーズ」に、新たなルート「錦江湾魅力再発見クルーズ」が試験的に加わる。

錦江湾魅力再発見クルーズのルート

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 「よりみちクルーズ」は、鹿児島本港を出発後、桜島の南西に位置する神瀬(かんぜ)を南に回り込んで桜島港へ行くフェリーで、昨年3月に運航が始まった。新たなルートは、鹿児島港を出発して桜島北東に位置する若尊(わかみこ)海山海域周辺を航行し、「ドロ島」「新島」と桜島の間を抜けて桜島の北側沿岸に沿うようにして鹿児島港に戻るルート。活発な火山活動が続いている桜島の昭和火口を間近に見ることができる。

 今年3月に「霧島錦江湾国立公園」として再編成された際、湾奥海域(桜島の北側)の姶良カルデラが追加されたことと、湾奥を航行する定期船が無い(貨物輸送などを除く)ことを受けてできたもの。来年度以降の本格運航に向けてのテスト運航で、9月29日と10月27日を予定。

 乗船客には湾奥一帯の地図を配布。船内では、姶良カルデラや海底火山の「たぎり」、隆起によってできた島、錦江湾のイルカや「サツマハオリムシ」などの生き物についてなど、地図上のポイントごとに船内放送で解説するほか、お楽しみ抽選会も予定。解説員は鹿児島大学名誉教授の大木公彦さんや「かごしま水族館」職員を予定している。

 9月29日乗船分はすでに締め切られており、「県内外から500人近い応募があった」と市船舶局営業課主幹の原口剛さん。「普段、市街地から見える(桜島の)噴煙は、後ろ側から上がっているもの。新ルートでは噴火口をはっきり確認できる距離を航行する。湾奥は新たな観光資源。県外の方はもちろん、地元の方にも新しい魅力を発見していただきたい」とも。

 運航時間は12時25分~14時45分(2時間20分)。乗船料は1,000円(子ども=500円)。定員205人。10月27日乗船分は同1日から、往復はがきで受け付ける(同12日消印有効)。

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