鹿児島の秋を彩る祭り「おはら祭」の前夜祭が11月2日、天文館一帯で始まった。
1949(昭和24)年に市制施行60周年を記念して始まった「おはら祭」は今年で61回目を迎えた。市電通りの高見馬場~いづろ~桟橋通りの約1.5キロにわたって踊り手が練り歩く同祭りは、毎年11月2日・3日に開催され、南九州最大の祭りとして知られる。昨年は60回を記念して、東京ディズニーリゾート・スペシャルパレードも行われた。
夕方、「第8代かごしま親善大使」の任命式と太鼓の演武で開幕すると、「花は霧島 たばこは国分 燃えて上がるは オハラハー桜島」と県民誰もが知る民謡「おはら節」の総踊りが始まった。今年の前夜祭参加者は97連8284人(鹿児島市発表)。「おはら節」「鹿児島ハンヤ節」などに合わせ、さまざまな衣装をまとった踊り手が鹿児島の秋の夜を彩った。
翌3日の本まつりは4部構成。総踊り、パレード・マーチング、伝統芸能、おごじょ太鼓など1日を通して踊りが披露されるほか、ベルク広場の「薩摩 美味(ぅんまか)維新 秋の宴(だいやめ)」、鹿児島中央駅前の広場で行われる「おはら広場」などの関連イベントも同時開催し、鹿児島のまち全体が「おはら祭」一色となる。
総踊り、ダンスオハラ21、太鼓、マーチング、伝統芸能を含む2日・3日の延べ参加者は、325団体2万5658人(同)を予定。
3日の本まつり開催時間は10時20分~17時。