鹿児島市交通局(鹿児島市高麗町、TEL 099-257-2102)で1月4日から配布している「すべらない砂」が今年も人気だ。
「すべらない砂」の正体は、電車の車輪が空転するのを防ぐ目的でレールにまく滑り止めの砂で、主に落ち葉の多い季節に使う。「使っているのは鹿児島県日置市日吉町の山の砂」と同局総務課営業係の鶴窪直樹さん。2011年1月から、「受験や入試にすべらない」お守りとして配布を開始し、昨年は500個以上を配布したという。
お守りは少量の砂と「合格祈願 すべらない砂」と書かれた写真がラミネートされている。写真は「鶴丸高校前」「純心学園前」「鹿大正門前」など、各学校付近にある市営バス停・市電電停や、昨年12月に運行を開始した観光電車「かごでん」の車両など、約17種類を用意した。
一部学校名が入ったのは昨年から。「学校名があることで、目標や心の支えになるのでは」と鶴窪さん。「もちろん本人の頑張りのおかげ」と前置きし、「合格したと連絡を頂くこともある。頑張る受験生を応援しています」とも。
受験だけでなく、市電・鉄道ファンやその学校の卒業生、中には「トークで滑らないように」ともらっていく人もいるという。いろいろな滑り止めに効果を発揮するのかもしれない。
「すべらない砂」は市交通局と、市役所前乗車券発売所のみで取り扱う。携帯ストラップやピンバッジなどのオリジナルグッズ(缶バッジを除く)や、ラピトレカ(ICカード)の購入者に配布する。なくなり次第終了。