会議やワークショップなどの冒頭で参加者の緊張をほぐし、円滑なコミュニケーションを促進するための簡単なゲームやワークのことを指す「アイスブレイク」をひたすら体験学習するイベントが3月31日、サンエール鹿児島(鹿児島市荒田1)で行われた。
主催したのは、フリーランスのファシリテーターとして県内外で活動する石川世太さんと、異世代間交流や国際交流を目的としたイベントを企画・実施する「モノづくり工房~響~」の牟田京子さん。新年度が始まるのに合わせて、より良い場作りに活用してほしいと企画した。
当日は、道具を使わずに参加者の体だけを使うゲームをはじめ、室内用のボールや、ペンと紙、大きな布切れなどの小道具を使ったゲームなど約20種類のアイスブレイクを実践。人が集まる場で、心地よい緊張感や競争感覚を伴ったワークを行うことで、「チームワークや失敗しても大丈夫という雰囲気、全員で何かを成し遂げたいという意識などを引き出す」ことが可能であることを体感した。
参加者が、その場を主導するファシリテーター役を務める時間も設けられ、ワークの後には、さまざまな意見も出された。参加者には、初対面の人が集まる場や、さまざまな国籍の人が集まる場、数百人ほどの人が集まる場などを企画・運営する人も多く、「今日体験したワークを持ち帰って試してみたい」という声も寄せられた。
「『アイスブレイク部』という名前の通り、部活のようにハードだった(笑)」と石川さん。「体験することで、より良い場を作るためのポイントや、参加者の立場に立ったアイスブレイクの手法を共有できたのでは」とも。