鹿児島市上町地区を拠点に活動を行う「劇団上町クローズライン」による8月本公演の幕末・明治の時代劇「八重のカルテ」ダイジェスト公演が7月27日、吉田葬祭(鹿児島市大竜町、TEL 099-247-1457)で開催される。主催は上町南風通り会。
同劇団オリジナルの「陽のあたらない英雄列伝」シリーズとしては3作品目となる「八重のカルテ~ある英国人医師の澪標(みおつくし)恋録」は、幕末黎明(れいめい)期に活躍した英国人医師ウィリアム・ウィリスとその妻、八重の恋物語。ウィリスの鹿児島医学史での功績にも触れる。
8月31日にこけら落としとなる本公演に先駆けて開催される7月27日のイベントでは、上町地区の歴史おこしを目的に、劇団によるダイジェスト予告(30分程度)と、鹿児島のご当地ヒーロー「薩摩剣士隼人」の制作総監督を務める外山雄大さんを講師に招き、「薩摩剣士隼人に込めた熱い想い」と題した講演会を行う。「薩摩剣士隼人」の構想の元にもなっている、鹿児島の歴史や偉人、上町地区での撮影秘話なども語られる予定。
「上町地区で活動する劇団と市民の協働による『演劇×街おこし』という新しい取り組み」と話すのは、上町南風通り会の上村嘉博会長。西郷隆盛やウィリアム・ウィリス、赤倉病院の逸話、薩摩剣士隼人の上町地区を使った撮影秘話などを通して、「上町地区の魅力を再発見してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は13時~15時。入場無料。問い合わせは同劇団事務局(TEL 090-9495-1937)まで。