薩摩川内市の新たなご当地グルメとして開発された「キビナゴラーメン」が人気を集めている。現在、薩摩川内市内のラーメン店11店と県内各地の小売店では袋麺が販売されている。
これといったご当地グルメがなかったという薩摩川内市で、市の指定魚であるキビナゴを使ったご当地ラーメンの販売が始まったのは9月21日。以降、11月12日には袋麺の販売が始まり、薩摩川内市内の小売店などでも取り扱うようになった。
提供店では12月16日に「らーめん福の神」が加わり11店に。いつでも同じ味が食べられるファストフードのようなものを目指し、全店同じ味、同じ価格でラーメンを提供しているという。
監修は、地元の出身で、鹿児島市内などで飲食店を経営する鰺坂英賢さん。幼少時代に経験した水害の際に避難所で食べた温かいインスタントラーメンの思い出から、「ラーメンによりつながった人の輪を再現したい」という思いで開発を始めた。
甑島で水揚げされたキビナゴを一度蒸した後、オイル漬けにしたものをペースト状にして、しょうゆスープ、昆布だしと合わせたラーメンは魚介系のうま味が凝縮。トッピングにはアオサノリのほかモヤシ、ネギ、チャーシューが付く。
価格は袋麺が250円。JR川内駅ほか、薩摩川内市内の物産館、鹿児島市では山形屋やドルフィンポートで扱う。ラーメン店での価格は500円。トッピングは別料金で、店舗により料金や内容は異なる。提供店舗や取扱店舗の情報はホームページで確認できる。