アニメ作品「宇宙戦艦ヤマト2199」を通じて、現代の天文学を分かりやすく解説した全国初の科学企画展「宇宙戦艦ヤマト2199~大マゼランへの旅~」が7月19日、せんだい宇宙館(薩摩川内市永利町、TEL 0996-31-4477)で始まった。
「宇宙へ行ってみたい」という人類の夢が託された作品「宇宙戦艦ヤマト」。同展では「夢は実現してこそ価値がある」という観点から、作品に登場する科学的概念を数々のシーンとともに解説する。メーンのパネル展示は、作品の科学考証を担当した鹿児島大学理学部の半田利弘教授が監修して書き下ろしたという。
そのほか、「ヤマト」の大マゼラン銀河までの航路図やプラ模型の展示、PCソフト「ミタカ」による「大マゼラン銀河を探そう」体験も。本来はアニメ製作のためのツールで、特別に同展で体験できるアプリは子どもにも人気。iPadの画面操作で「ヤマト」を360度、拡大・縮小しながら見ることができるという。
「『この星は本当にあるの?』『波動砲の原理は今の科学で説明できるの?』といった疑問を解決する」と話すのは、同館館長の早水勉さん。「ヤマトファンはもちろんのこと、子どもから大人まで楽しめるよう展示を工夫した。ぜひお越しいただければ」と来場を呼び掛ける。
8月30日には、半田教授が「『宇宙戦艦ヤマト2199』で宇宙を語ろう!」と題して、同作に登場するさまざまなシーンや専門用語を現代天文学の見解から紹介する講演会を予定。入場無料で、定員は先着100人。
開催時間は10時~21時。入館料は大人=500円、小中学生=300円。9月15日まで(8月25日、9月1日は休館)。入館先着3000人には特製ポストカードを進呈する。