2018年の明治維新150周年に向けたイベント「MEIJI ISHIN 150 satsuma another story」が1月17日から9日間、市内各所で行われる。企画・運営は「まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会」、企画協力は県観光交流局観光課。
天文館・マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)、レトロフト(名山町)の2会場で開催する同イベント。「もっと鹿児島を好きになる、そんな物語をそろえました。」を副題に、歴史にあまり興味・関心がない女性や若年層をターゲットに据え、幕末の衣食住をテーマにイベントを繰り広げる。
「彼氏にしたい偉人は?」「上司だったらうれしい偉人は?」など「明治男子」のビジュアルについて、マルヤガーデンズや渕上印刷の社長などがパネルディスカッションするトークショーをはじめ、明治の偉人たちが尽力したワインやビールについて学ぶ企画、天璋院篤姫がたしなんでいたというお香や恋文を体験するワークショップ、当時幕府への献上品だったカツオのだし汁や、幕末の美人食などを調理体験する料理教室、大喜利企画などを展開。実は日本初のミスコン優勝者は薩摩藩士の娘だったことから、着物を着て撮影や街歩きを行う企画なども用意する。
期間中、両会場のテナントでは明治維新にまつわるオリジナルメニューや商品、サービスを販売・提供する。マルヤガーデンズでは「幕末EXPO」と題した展示も行うほか、街歩きをしてスタンプラリーのスタンプを集めると先着でオリジナル手ぬぐいを進呈。最終日には、県内各地の焼酎・ビールの振る舞いも予定する。
イベントに先駆けて12月20日、幕末キネマ上映会を開催。日活のスターが結集した名作「幕末太陽傳」を限定上映したほか、「かごしま探検の会」東川隆太郎さんと「薩摩こんしぇるじゅ。」のしいちゃん、みいちゃんをゲストにトークショーを開いた。集まった約50人の参加者は興味深く話に聞き入っていたほか、「こんしぇるじゅ。」の2人が好きな幕末偉人を発表すると、会場から賛同の拍手やどよめきが起こる場面も。
「かごしま探検の会」の井原智子さんは「楽しく身近に学んで鹿児島をもっと好きになりましょう」と呼び掛ける。