車椅子のシンガーソングライター・森圭一郎さんが4月6日、「本当のバリアフリー」を形にする活動「Love Hand Project」を広めるため、ハンドバイク日本縦断の旅に出発する。出発を前に、県内2カ所でライブも行われる。
ピンク色の「Love Handマーク」を目印に、障がいのある人は「手伝ってほしい」という気持ちを、助けたい人は「手伝いますよ」という意思を表示して、「心のバリアフリー」を実現したいと森さんが提案するプロジェクト。「困っていても恥ずかしくて言えない人や、遠慮して手伝えない人が気軽に助け合うことができるようになる世の中」を目指すという。
森さんが今回挑むのは、鹿児島~北海道まで、走行距離約3000キロにも及ぶハンドバイクの旅。4月6日、照国神社(鹿児島市照国町)で安全祈願と出発式を行い、約4カ月かけて全国各地でライブを行いながら、ゴール地点となる札幌を目指す。
これまでもアメリカ横断ツアーや、徳之島に障がい者の子どもたちが通う学校を作るための署名活動ライブツアーを行ってきた森さん。車椅子生活を送るようになり、絶望感に悩んだという少年時代を振り返り、「同じ境遇の人に向けて、車椅子でも格好良く街に出られ、好きなこともたくさんできるということを伝えていきたい」と意気込む。
県内では今月4日、SOUL MASTER'S CAFE(東千石町、TEL 099-248-8200)でワンマンライブを予定。19時開場、19時30分開演。料金は3,000円(1ドリンク付き)。5日は、桜島フェリーターミナル(本港新町4)を出港するバリアフリー新造船でのライブに出演する。乗船=13時~、出港=14時30分、帰港=16時30分。参加費は中学生以上=2,000円。問い合わせは田淵さん(TEL 080-3355-7618)まで。