鹿児島で写真展「桜島 海底に流れる時間」-地元水中写真家の作品展示

モモイロカグヤハゼ(撮影=出羽慎一さん)

モモイロカグヤハゼ(撮影=出羽慎一さん)

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 鹿児島の三宅美術館(鹿児島市谷山中央1、TEL 099‐266‐0086)の2階展示室で現在、水中写真家・出羽慎一さんの写真展「桜島 海底に流れる時間」が開催されている。

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 出羽さんは1969(昭和44)年、大阪生まれ。鹿児島大学大学院水産学研究科修士課程終了。専攻は行動生態学。1996年から鹿児島市水族館公社展示課職員としてかごしま水族館オープンに携わる。2000年、ダイビングサービス海案内(真砂本町)を設立。鹿児島県内の海、川、池、湖をフィールドにダイビングガイドを行う傍ら、生物の生態撮影、生物調査の仕事に従事する。

 会場では、出羽さんの写真と文章52点のほか、カメラなどの機材、海底地形図などを展示。鹿児島海底の生態を収めたビデオ上映も行う。

 23年間にわたり鹿児島の海を見つめてきた出羽さんは「火山灰の影響で桜島南側ではさんごが死んでいっているが、冬の水温が下がらなくなったことで(違う場所では)さんごが増えている。黒潮で流れ着いていた稚魚や卵は冬を越せるようになったが、逆に冬産卵していた北方系の魚が少なくなった」と環境の変化について話す。

 「見に来るのは地元以外の方がほとんど。錦江湾にはまだ知られていない新種の魚などがいる。地元の方の錦江湾のイメージはあまり良くないが、鹿児島の海の魅力を一人でも多く知ってファンが増えてもらえれば」とも。

 開館時間は10時~16時30分。入場無料。今月27日まで。26日14時から、出羽さんによるギャラリートークも予定。

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