鹿児島のライブハウス「CAPARVO HALL」(鹿児島市東千石町、TEL 099-277-0337)で6月19日、音楽イベント「第1回 鹿児島歌合戦」が開催される。
主催者の川越健二さんは自身のバンド「ダンガンブラザーズ」や松田聖子さん、時任三郎さんなどの多くのミュージシャンのバックバンドを務めてきた実力派ドラマー。妻が鹿児島出身で、妻と子どもが8年ほど前から鹿児島に移住したこともあり、月1回ほどのペースで鹿児島に足を運んでいる。川越さん自身がサポートするミュージシャンのコンサートや鹿児島のアーティスト「dokidoki」のプロデュースなどを通じて、鹿児島の音楽関係者との交流を広げてきた。
川越さんが昨年11月ごろから企画し始めた同イベント。経験から、鹿児島各地のライブハウスの横のつながりをより強いものにしたいと感じていた川越さんが、旧知のライブハウスのオーナーへ直接声を掛け、賛同者を募っていった。
ライブの構成は、歌手・桑田佳祐さんのイベント「ひとり紅白歌合戦」がヒントになった。「誰もが楽しめるように」(川越さん)、美空ひばりさんや宇多田ヒカルさん、ドリームズカムトゥルーなどの邦楽の歴代ヒット曲が選曲されている。川越さんや小野田清文さん、ウクレレぢぢぃさん、海老原真二さんらプロのミュージシャンの生演奏で、鹿児島のライブハウスのオーナーやシンガーが歌う。
メーンボーカルを務めるのは、マーシーさん(日置市)、TOSHIさん(ウィッキーズハウス、鹿児島市)、KAORIさん(ガスパニック、鹿児島市)、のりさん(サバニ、大島郡喜界町湾)、HI@KOさん(カフェバー101、沖永良部)、KUMIさん(ラ・セーヌ、鹿児島市)、KANAさん(鹿児島市)、RYUさん(大崎町)、英明さん(鹿屋市)の9人。MBCタレントの柴さとみさんが司会を務める。
「このイベントがきっかけで、鹿児島各地のライブハウスがもっと仲良くなり、そうした中で鹿児島の音楽シーンを盛り上げたい。鹿児島の若手ミュージシャンが育つ環境もできてくれれば」と川越さん。「良質の音響設備を備えた大きな会場で、ライブハウスのオーナーやシンガーが主役のイベントを開催することで、オーナーとそのライブハウスに来る常連客の双方に楽しんでもらいたい」とも。「今後は年2回程度のペースで続けていけたら」と意気込む。
18時開場、18時30分開演。料金は、前売り=3,000円、当日=3,500円(共に1ドリンク付き)。ライブ収益の一部は東日本大震災の義援金に充てられる。