創業90年、宮内庁御用達のフランス菓子専門店「銀座コロンバン東京」(東京都渋谷区)が7月16日、山形屋(鹿児島市金生町)に2カ月間限定のカフェをオープンする。鹿児島初進出。
戦前から現在に至るまで、洋菓子では唯一の宮内庁御用達である同店。ショートケーキやクッキーなどのフランス菓子を製造・販売する。創業者は、明治から大正・昭和と激動の時代に生涯をかけて、フランス菓子のみならず洋菓子業界の発展のために奔走した故・門倉國輝。
門倉は、TBSのドラマ「天皇の料理番」のモデルとなった秋山徳蔵と同じ、天皇陛下に料理を出す「宮内省大膳寮員」として活躍。その後フランスに渡り、パリの一流菓子店「コロンバン」に日本人として初めて入社。その技術力を認められ「コロンバン」の使用許可を得、帰国後の1924(大正13)年、日本初の本格的なフランス菓子専門店を開業した。
カフェメニューの目玉は、ウニの風味豊かなグラタンとバゲットを使ったフレンチトーストがセットになった「山形屋限定ランチ」(デザート・ドリンク付き、1,000円)。山のように盛られた生クリームが特長のフレンチトースト(900円)のほか、「苺(いちご)のショートケーキ」(750円)や山形屋限定の創作デザートなども。東京限定「原宿焼きショコラ」(1,080円)もテークアウト専用で販売する。
営業時間は10時~20時。9月16日まで。