鹿児島の保育園に子牛2頭-食育の一環で企画、牛乳への理解促進

子牛と触れ合う園児たち

子牛と触れ合う園児たち

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 鹿児島の「つくし保育園」(鹿児島市紫原5)で6月13日、「乳の日」と「父の日」をかけたイベントが開催された。

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 田植えや稲刈り体験のほか、園児自らが植えて世話をする屋上菜園があるなど、食育に力を入れる同園。今回のイベントも食育の一環として取り入れた。「園児たちは今日をとても楽しみにしていた。いつも給食で飲んでいる牛乳が一体どこから来るのか、牛乳から何が作られるのか知ってもらえたら」と園長の榎園君子さん。

 牛乳への理解と消費拡大を目的として、鹿児島県酪農業協同組合の本署青壮年部が企画した同イベント。19日の「父の日」と6月が牛乳月間ということもあり、「父の日に牛乳(ちち)を送ろう」と題して開催された。鹿児島では2008年から行われており、今年で3回目(昨年は口蹄疫対策のため実施せず)を迎えた。

 「五反田牧場」(南九州市)から連れてきた子牛は、生後10日程のホルスタイン種(雌)と生後1カ月程の黒毛和種(雄)の2頭。どちらも体重は40キロほどだが、園児たちの身長とほとんど変わらない。初めて見る子牛に泣き出す園児もいたが、聴診器で心臓の音を聞いたほか、実際に体に触れ、「どきどきしてた」「温かい」「かたい」「さらさら」などの感想を口にした。「成長すると500~800キロになる。牧場に行かないとめったに見られるものではないので、とてもいい機会になったのでは」と、同牧場主の五反田智幸さん。

 その後教室に移り、「末永牧場」(さつま町)牧場主の末永和知さんによる話に真剣に耳を傾けた。教室では「(牛の)お母さんは何歳?」「なぜ数字(番号)を付けるの?」「なぜお乳が出るの?」など、さまざまな質問が飛び交った。「年間通してさまざまな活動をしているが、園を回って子どもたちに伝えるのが一番。牛や牛乳にもっと興味を持ってもらえれば」と末永さん。

 園児たちはバター作り体験や作ったバターの試食を行ったほか、父の日のプレゼントとしてお父さんの似顔絵を描いた。

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