天文館・銀座通りのホテルニューニシノ(鹿児島市千日町、TEL 099-224-3232)が9月20日、新しい客室「Room 530」「Room 531」をオープンした。設計はランドスケーププロダクツ(東京都渋谷区)。
24時間営業の天然温泉とサウナが売りで、約100年続く老舗の同ホテル。昔からのファンに加えて若い世代にもホテルの魅力を伝えたいと、新たな試みとして同客室をオープンしたという。
内装・外観のリノベーションを手掛けたのは、ランドスケーププロダクツ。代表で鹿児島出身の中原慎一郎さんは、店舗設計やイベントのディレクションを数多く行い、2012年からはマルヤガーデンズのアドバイザーも務める。
約14平方メートルのシングルルームは、「シンプルで落ち着くコンパクトな空間」。テレビはなく、客室スピーカーにスマートフォンなどをつないで好きな音楽を楽しむことができる。照明が柔らかく室内を照らし、和紙製のブラインドカーテンにより朝は自然光で起きられる。鹿児島のクラフト作家による革小物や腰かけスツールも配置する。
「ホテルなんだけど、なんだか自分の部屋のような落ち着く空間」と話す同ホテルマネジャー西野友季子さん。「気取らず、心地よい空間。人とお客さまと地域がつながるホテルとして、試行錯誤しながら、これからも少しずつ変化していきたい」とも。
料金は1泊=6,900円。天然温泉とサウナを利用可能なプラン(男性限定)や、ホテルのレストラン「おばちゃん食堂」の朝食付きプランなども用意する。
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