鹿児島を拠点に活動するミニチュア写真家、田中達也さんの個展「MINIATURE CALENDAR EXHIBITION Vol.1」が11月28日、ホワイトギャラリー(鹿児島市下竜尾町、TEL 099-248-3904)で始まる。
ジオラマの人形と日常の物を使った写真作品を、日々ホームページやSNSで投稿する田中さん。2011年4月20日から一日も欠かさず投稿してきた「ミニチュアカレンダー」の作品数は、1500点以上に上る。初の個展となる同展では、その中から厳選した写真のほか、作品に登場した人形やモチーフなども展示する。
食品から一見ガラクタのようなものまで、さまざまなモチーフを使って撮影する田中さんの作品は、フェイスブックで常に数千件、インスタグラムでは数万件の「いいね!」が付く。9月にはマーベル映画最新作「アントマン」と九州の特産物を組み合わせた作品で大きく話題になった。
「ミニチュア写真を始めた当初は、ただジオラマの人形コレクションを披露したくて写真を撮っていたが、SNSに寄せられた『毎日見たい』という声に応えるうち、見立てのアイデアを表現する面白さに気付いて、作品作りが楽しくて仕方がなくなっていた」と話す田中さん。如実に表れる評価に一喜一憂するが、それが翌日の作品作りのモチベーションになるのだという。
「ものを何かに見立てることで、日常の見え方が楽しくなることを知ってほしい」と田中さん。今後について、「作品を見ていただいている人たちと直接話せる機会を増やしていきたい」とも。来年6月には大阪での個展も計画する。
開催時間は11時~18時。月曜定休。入場無料。初日は18時からオープニングパーティーも予定する。12月10日まで。