マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)で11月17日・18日、三島村が来年4月に発売予定の新たな特産品を紹介する「お披露目展示会」を行った。
鹿児島本土から南南西に約40キロメートル、竹島・硫黄島・黒島の島々からなる三島村。新たな特産品を作ろうと、村が中心となり「三島村物語」シリーズを1年がかりで開発した。同シリーズは、「椿(つばき)油」を麺に練り込みのどごしさわやかに仕上げた「三島村椿うどん」、香りのよい黒島みかん果皮を使った「黒島みかんのクッキー」、たっぷりのカツオだしで仕上げた「大名筍(たけのこ)と三島の牛の贅沢(ぜいたく)うま煮」の3種類。
会場となる同館地下1階では、じゃんけん大会で勝った人に完成したばかりの商品を進呈した。ハッピ姿の村役場職員らが威勢よく声を掛け、来店客らが楽しそうに参加する様子が見られた。村では今後、一般消費者の声を参考に、来年春の発売に向けてパッケージや内容のブラッシュアップを行う予定。取扱店・価格は未定。発売後は製造・販売を地元の民間業者に任せ、地域おこしに役立てるという。
定住促進課の宮田雄次課長は「展示会をきっかけに婦人会や青年会、NPOやまちおこし団体など地域の人が手を挙げ、広げていってもらえれば」と期待を寄せる。11月21日からは、東京で行われる全国の島々が集まるイベント「あいらんだー」にも出展する予定。商品のテストマーケティングを行うとともに、村をPRしてU・Iターンによる定住者募集を呼び掛ける。