鹿児島出身のモデル・タレント下竹原志保さんが5月中旬から、鹿児島発の震災復興支援プロジェクト「FROM KAGOSHIMA PROJECT(以下、FKP)」に参画している。
下竹原さんは鹿児島県指宿市出身。実家は指宿の老舗旅館。大手企業などのCMを中心に出演し、最近は映画や韓国ドラマにも出演するなど活動の幅も広げている。地元指宿市の「いぶすき大好き大使」を務め、温泉ソムリエの資格も取得。自身の芸能活動などを通じて、地元鹿児島や指宿の観光PRを行っている。
下竹原さんは以前から交流のあったお笑い芸人のアントキの猪木さんらと4月28日に東日本大震災の四十九日法要と支援活動で福島県相馬市、南相馬市を訪問。そこで、家族などを亡くして気持ちの整理のつかない人、ボランティアの人材不足や避難者が十分な食事を取れていないことなど厳しい現実を目の当たりにした。
東京に戻り、自分に何かできることはないかと模索していたところ、地元鹿児島の若手有志による復興支援プロジェクト「FROM KAGOSHIMA PROJECT」を知った。「日常の消費を通じて、継続して被災地を支援する」というFKPの活動に共感。5月中旬ごろから広報担当として参画し、自身のブログなどを通じてFKPの活動の情報発信をするようになった。6月中旬には帰鹿し、ハードスケジュールの合間を縫って、地元FMラジオ局や情報誌に立て続けに出演しFKPの活動を紹介した。
「被災地に経済的な支援は不可欠で、経済を回すことで被災地支援につながる。無理せず、気付かないうちに支援しているのがいい」と下竹原さん。「最終的には、観光を通じて被災地を支援したい。鹿児島に来た観光客にFKPで開発した商品やサービスを受けてもらうことで、思い出とともに被災地支援にもつながることが理想」と話す。
FKP事務局長の松元千夏さんは「積極的に情報発信をしてもらいたい。スタッフには現地に行ったことがある人がいないので、下竹原さんが現場と鹿児島をつなぐ役割を担ってもらえれば」と期待を寄せる。「今後、東北のイベントなどにFKPも関わっていきたい」とも。